1990年代に入りAppleはQuickTimeを発表。バージョンアップの過程でGM互換のソフトウェアMIDI音源を組み込み、ムービープレーヤでMIDIデータを再生できるようにした。元からMacintoshではオーディオ入出力を標準で備えていたこともあり、音源チップを搭載した拡張カードを用いなくても楽音の再生が可能であったため、CPUの能力がQuickTimeの仕様を満たしていればどの機種でも簡易ながらMIDIデータの再生が可能となった。
このソフトウェア音源をコンピュータ内部でシーケンサからルーティングして制作用の音源とすることにより、ノートパソコンに外付け機器無しでも楽曲のMIDIデータ作成が可能となり、ミュージシャンがノートパソコンを持ち歩いて移動中の列車やツアーの宿泊先で作編曲のツールとして場所を問わずに作業が可能になった。
対して当時PC互換機は音声入出力を標準では装備せず、サウンドブラスターなどの拡張カードを用いる必要があった。サウンドブラスターにはヤマハのFM音源チップが搭載されており、もっぱらゲームの効果音/BGM用として用いられていたが、Appleの動向に遅れること数年、DirectXの制定と本体にAC97コーデックを標準搭載する仕様を義務づけることでPC互換機でも本体のみでMIDIデータの再生が標準で可能となった。
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1990年代中頃からのインターネットブームではPC/Macintoshの双方でMIDIデータの再生が標準で可能になったこともあり、WWWブラウザ上でMIDIデータを再生することが可能となった。これにより埋め込み用のMIDIデータも配布されるようになった。